動物病院環境設計 テクニカルデザイン

№750　適正材料		2022/7/2
	20数年、動物病院設計を継続すると、動物病院設計にも下地材や仕上げ材の適性があることが判ります。建築設計は試行錯誤、トライアンドエラーの繰り返しの中で適性を判断していきます。トライには然程の時間を要しませんが、エラー及び成功に至るまでには、相当の時間を要します。建築設計の材料選択結果は1〜2年で結果が出るものは殆どがエラー＝失敗に該当します。5〜6年で結果が出る、あるいは見えそうなものについてはエラー（失敗）ではないけれども不適切材料の選択範疇に入る可能性が高くなります。10年以上保つものに関してはかなり適正に近いと言えますが、『適正』との断言にはもう少し時間を要します。15〜20年の時間に耐え動物病院の使用に耐えて初めて適切な選定材料になります。 　少なくとも試行から10年を経なければ適正の有無可能性判断が出来ない、気の長い話です。加えて、ある地域では成功しても別な場所では失敗することも時折起こり得ます。何事も一筋縄にはいかないのが世の常ですが、時間と経過観察を経なければ適正材料の蓄積判断が出来ない事情を建築設計は元来抱えています。 　数多くのトライ＆エラーの中から選定される適正材料を適切な場所に使用目的に叶う要領で施工を行う事で仕上げ材料の品質が担保され性能を発揮します。 　ACプランが動物病院設計を始めてから20数年が経過し、近頃漸く、動物病院の適正材料の良し悪しと選択判断が明快になってきたことは嬉しい事ですが、今後も新素材や新建材の試行錯誤を継続しながら適正材料の幅を広げる意志も継続中です。	バンタカフェ:読谷村

№749　相談開始		2022/6/18
	動物病院の開業・移転・改修相談は6月中旬から8月初旬あたりに一年の最大数になります。テナント動物病院開業を目論み検討し実行に移す時期として、適正な時期と判断してそのような結果になっているとは言い難いのですが、建築設計する立場にとっては翌年1月～2月のテナント引き渡しを想定すると適正な時期の相談開始と判断しています。 　相談開始から依頼者選定に至るまでに1.5～2.5ヶ月程度、テナント面積にも拠りますが設計期間は1～2ヶ月程度、見積及び見積調整に1～2ヶ月、工事着工からテナント引渡しまで1.5～2.5ヶ月程度が標準的な工期です。故に相談開始からテナント引渡しまで極めて順調に物事が進捗して5ヶ月、一般的な障害を乗り越えながらもなんとか進むと9ヶ月程度を要する運びとなります。7月初旬に相談開始すると順風満帆で12月頃にはテナント引渡し、悪戦苦闘すると翌年の4月辺りの5月連休前あたりのテナント引渡しになります。 　物事は自らの手を離れてしまうと自分の憶測通りには進まないのが常と心得たほうが良いと経験上及び老婆心ながら思います。動物病院開業には多くの人の手が必要になり、建築工事に至っては天候や自然、社会情勢や社会変化の中で物事を全うしなければなりませんので、それなりの余裕も当初から目論んでおかなければなりません。 　テナント動物病院の相談開始時期として6月中旬から8月初旬あたりは、良好な季節であろうと思います。	横浜動物救急診療ｾﾝﾀｰ 設計監理：ｱﾄﾘｴﾃｸﾄ

№748　階段の快談		2022/6/17
	傾斜のキツイ階段は好みではありません。階段の踏面は240㎜以上、蹴上は180㎜以下確保します。可能ならば蹴上は160㎜程度にしようと常々思っています。階段は急がず慌てずゆっくりと昇り降りするものと心得ています。階段の上り先に窓を設けると、一段上がる毎に足元の明るさが増し、一段上がる毎に視界が開け、窓外の景色が膨らむ階段になります。階段を登るのが楽しくなる装置を設計の際には考えています。 　階段下は有効に使いたく、階段上も可能な限り有効活用を心掛けますが、階段上部の吹抜けも解放的で好みです。機能的には上下階を結ぶ階段ですが、上下階を繋ぐ吹抜けは空間に広がりをつくり、心地良い空間になります。個人的な好き嫌いで建築はつくりませんが、クライアントの好き嫌いは尊重します。階段と吹抜けと生活空間の絡みが程良い場所に光と風が入ると精神が爽快になります。 　良い空間に居合わせると、自然に腰を下ろして何もしない贅沢な時間を過ごしたくなるものです。	国分寺の住宅

№747　吸音天井・効いてます		2022/6/16
	建築工事中、動物病院の内装下地が取り付け終わり、仕上工事が徐々に始まる頃の建築工事現場は各所で工程に準じた工事が行われ機械音と切断音と打撃音が入り混じる非常に騒々しい騒音カオス状態になっています。煩いを通り越して耳から入る音を脳が全て遮断しても耳以外の皮膚から音が体内に侵入してくる感覚です。長い間、建築工事現場へ足を運んでいますが、未だに工事現場の騒音カオスには苦慮しています。 　内装仕上工事は通常上から下への段取りを採ります。具体的には天井仕上げから壁仕上げを経て床仕上げへと工事は進みます。内装仕上と平行して塗装工事が進められドア枠やサッシ枠の木や鉄部分の塗装工事が行われます。天井仕上げ工事が終わりに近づく頃、工事現場内を歩いている最中に現場音がスッと消える場所に行き当たります。海辺で拾った貝を耳に当てたとき、身の廻りの音が何処かに吸い込まれていく感覚に似ています。 　吸音材を天井に張り巡らした部屋に入ると、工事の現場音が俄に掻き消され、工事現場から遠く離れた場所に瞬間的に移動したような感覚になります。猥雑な街並みから逃避できる隠れ家のような場所です。 　吸音天井の効き目を最も実感できる時間と場所は、工事真っ只中の現場なのは皮肉ですが、吸音天井材の効き目を確実に体験できます。吸音天井材は通常の天井仕上げの倍程度の工事費用が掛かりますが、待合ラウンジや診察室に張る効果は高く、会話を交わす部屋や人の集まる部屋等の静けさを要する部屋には可能な限り張る方向で検討することをお勧めします。	横浜動物救急診療ｾﾝﾀｰ 設計監理：ｱﾄﾘｴﾃｸﾄ

№746　主役と脇役		2022/6/8
	建築は脇役です。脇役よりも舞台装置と呼ぶほうが的を射た表現です。人が介在して建築は生きるもので、人ありきで建築はつくられます。人無しで輝きを放つ建築はそもそも誰も求めていませんし、そのような建築をつくる意味が無く、必要もないと個人的に思っています。建築は人が使ってなんぼ、人に使われてなんぼで、価値や値打ちは人が使って出るものです。建築の真価は使う人がいて初めて問われ、使われるためにつくるものです。	広島市　中清掃工場

№745　客用WC配置		2022/6/4
	ほとんどの動物病院にお客様用WCを備えます。設置可能と判断する限りは全ての動物病院に取り付けます。設置が難しい動物病院にも時折遭遇します。既存テナントの排水位置が動物病院出入口から滅法遠くテナントの奥まった場所にあり客用WCを設置しても排水勾配の確保が困難な場合、あるいはテナント面積が小さく客用トイレの設置スペース確保が出来ないテナント以外は可能な限りお客様用トイレは取り付けをお勧めします。 　近年、動物病院待合スペースは受付を挟んで分離するケースが増えています。動物病院の利用客層は犬派と猫派に二分され、犬用待合スペースと猫用待合スペースの分離を要望頂く頻度が高くなっています。犬用と猫用の待合分離は平面計画をする上では比較的容易ですが、さて、待合に付属する客用WCの配置を検討し始めると少しばかり悩みの奥行きが深くなります。 　ペット同伴でWCを利用する人、ペットを受付に預けてWCを利用する人、キャリーケース内の猫を座席に置いて利用する人等々、状況は考えられ、加えて犬が苦手な猫の飼い主、猫が苦手な犬の飼い主、特定の犬種が苦手なお客様、WC使用を人に見られることが恥ずかしい方等々、多様な人々が使用するWC模様を想定しつつ配置決定には特に気を使います。 　理想的な客用WCの場所は受付から出入口視認可能かつ犬用待合と猫用待合の間で動線が絡まず、各々の待合から気にならない位置を平面図上に探すことになります。大きな待合ラウンジ確保が可能な動物病院ならば犬用・猫用の待合ラウンジに各々WC設置が望ましく、さらに欲を言えば男女別のWCが兼ね備えられれば申し分ありません。 　客用WCは広さや豪華さよりもメンテナンスが行き届き清潔が保たれていることが重要です。故に、メンテナンスし易くシンプルなWC空間を提案する設計姿勢が基本です。	はずき動物病院WC かまいし動物病院WC

№744　普通の選択		2022/6/3
	長い間動物病院設計を続けていると動物病院設計が当たり前の積み重ねになります。故に、常日頃、動物病院設計をしているので、動物病院設計を始めた当初に考え試行し実行し改善し継続的に使用するディテールや材料や仕様が当たり前のことになってしまい、特別に説明を要しない事柄になっています。 　動物病院のお客様が使う引戸の有効開口寸法は最低でも800mm以上確保すること、引戸の取っ手は誰にでも使い易いように縦長の棒状のバーを使用すること、ドアは上部吊戸として床を平滑に納め床に埃溜りをつくらないこと、ドア戸当りに掘り込みを入れ診察室からの音漏れを防ぐこと、ドア上部の隙間からの光漏れと音漏れを防ぐために見付け寸法の深い戸当りを入れること、ドアのガラス窓の仕様を確認すること、ドア開閉時の衝撃回避とドア閉め忘れ抑制のためのソフトクローズ機能を付加すること、強度確保のためのドア面材選択等々、現在では設計提案時には何一つ説明をしない事項になっています。 　余計な物音や反響音を抑制したい場所には吸音性能の高い天井材料を使用します。待合ラウンジ、受付、診察室は極めて普通に吸音天井を使用し、犬用の入院室は吸音天井仕上げと遮音天井下地を複合して使用し、その上さらに天井上部に吸音材料を敷き詰めます。 　おそらく、ひとつひとつ設計提案時に説明しているような時間は無く、質問を頂ければ説明する程度になっているのが現状です。当たり前のことは説明しないのが当たり前で、当方にとって当たり前のことを説明することが無くなっていると言う事です。 　故に、ヒアリング時でも、基本構想案説明時でも、その他の設計説明時でも疑問に思うこと、解からないこと、知りたいことは是非質問してください。質問が出る度に、ここぞとばかりに喜び勇んで饒舌に説明します。皆様の質問をお待ちしております。	広島市　中清掃工場

№743　高田馬場駅～徒歩5分		2022/6/2
	山手線高田馬場駅から早稲田通りに沿って山手線内側に歩いて徒歩5分の新築ビルテナントで動物病院工事が始まりました。間口4m、奥行20m程の細長いビルテナントに入る動物病院です。テナント1階は風除室、待合ラウンジ、受付、診察室2室、処置室、薬局、検査室、X線室、トリミング室、WC、地下1階は待合ラウンジ、エキゾチック診察室、検査室、処置室、入院室2室、OPE室、準備室、洗濯室、スタッフ室が入ります。1階と地下1階はビルの共用階段で繋がり、エレベーターも使用できます。 　都心とは言い難い場所ですが駅近の利便性が高い立地のテナント動物病院です。 設計を進めておいて言うことでは無いのも解かっていますが、当初の要望諸室がテナント内に納まったのは奇跡に近いと思っています。世の中に、やろうと思っても出来ない事は大いにあるものと思います。計画テナント内に設計の初期要望の全室を入れ込むのは困難では？との思いに苛まれながら設計を始めたのですが、あれやこれやと平面図と格闘を続けるうちに要望諸室が納まった事は目出度くもあり、安堵であり、喜びであり、幸運であったと思う次第なのであります。 　テナント工事が順調に進捗すると2022年8月には高田馬場動物病院が開業の運びとなる予定です。	宮島

№742　設計在庫無し		2022/6/1
	設計在庫はありません。設計見本も置いていません。設計サンプルもありません。設計依頼があって設計は始まります。故に設計依頼があって初めて設計が始まり、設計目標が定まります。 同じモノはつくりません。同じ平面図にはしませんしなりません。同じ立面図にも断面図にもなりません。故に現時点より未来に始まるであろう設計の全てが今までに考えたことが無く、つくったことがない設計となり、設計が段取り良く進むとやがて建築になります。 要望には応えたく、希望は叶えたく、費用は抑えたいと思います。応え叶え抑えるために思考し検討し思案します。可能な限りの時間を使い、可能な限りの提案を重ね、可能な限り意向に近づく努力を惜しみません。がしかし、やめた方が良いことには意見しますし、無駄な事は避けるべきと助言し、経験から不要と判断できる事は直言します。 設計は結果ではありません。設計は建築をつくる過程です。しかしながら建築が仕上がる以前よりもさらに前の建築が着工する時点で設計工程のほとんどは終了します。建築着工時に設計は9割方終了しています。 在庫を置かない設計は次に出来る設計に関してどうのこうのと説明する立場にありません。設計をして見なければ解からないことは山ほどあり、山ほどの解からないことを解決するには山ほどの経験と山ほどに近い情熱を要します。故に設計自体は生産性が高い代物ではありません。生産性が低い作業の連続が感動する建築に繋がる事実は皮肉でありパラドックスですが現実とはそういうことです。	平和記念公園　丹下健三

№741　開業予定土地視察		2022/5/31
	五月晴れの土曜日、山梨県の動物病院開業予定の土地視察に行きました。新宿駅から特急あずさで1時間30分程、最寄駅からタクシーで10分、交通量も程良く、二車線歩道付き道路の南側土地、近隣はスーパーマーケットやコンビニ、ドラッグストアの商業集積地で、動物病院開業立地として良好な土地と判断できます。 　土地型は変形していますが、建築面積35〜40坪、延床面積70〜80坪を確保して駐車台数も8〜9台は取ることが出来そうな平坦な敷地です。接道する歩道の全てが切り下げられており、敷地内への車の出入口選択肢が多く、駐車場と配置計画の自由度が高い土地です。商業集積地ですから、近隣には駐車スペースが多く、近隣住民が日常生活の行動範囲内として馴染み深い場所で、覚えやすい立地です。高速道路インターから車で5分程度の距離感も動物病院開業を後押しする要素です。 　水道、下水道、電気引き込み容量も問題無く、動物病院開業立地としては申し分なく、動物病院を計画するのが楽しみな好立地の視察でした。 　土地には現地に行かなければ感じることができない磁場があります。グーグルアースや送付された写真でもある程度の土地情報は受け取れますが、実際に足を運んで現地に立たなければ感じ取れないことは多々あります。 　土地の選定確認や検討等、迷いや不安を払拭したい気持ちをお持ちの獣医師の先生方、ACプランの建築士にご相談下さい。	山梨県　開業予定敷地

№740　没案地蔵		2022/5/21
丹精込めた計画案も採用されなければ没案です。没案の行方はパソコンデータに氷河のように堆積し、印刷された計画案は没案ファイルの中に挟まれて、いつ挟んだのか忘れてしまった押し花と同じような運命を辿ります。中核動物病院としては良好な計画に纏ったのですが、クライアントの意に沿わなければ実現には至らないのが基本構想案の運命です。没案の適切な葬り方については未だ解答は得られていませんが、没案地蔵のような目に見えるオブジェが無ければ成仏できずに幽霊化しそうな気がします。おそらく、私の身辺には数限りない没案の霊がこの世のモノにならなかった恨みを持って蠢いているものと推測します。願わくば上品な霊であって欲しいと思います。  　没案地蔵を事務所の片隅にでも置いて、没案供養をそろそろしなければならない時期かもしれません。

№739　テナント開業案件		2022/5/21
	動物病院テナント開業案件 □開業先：ズースクエア岡崎店 　住所：愛知県岡崎市上和田町森崎45 　東海道本線岡崎駅より徒歩15分、東名高速岡崎ICより車15分 □店舗面積40坪（鉄骨造2階建ての1階） □駐車場：55台、駐輪場：有り □契約年数：20年 □動物病院運営は法人でも個人でも可 □2023年4月開業予定 □動物病院テナントはスケルトン渡し、内装工事費用は出店者負担、内装工事に制約なし。 テナント資料等をご希望の方はイトレス＆ACDに御連絡下さい。 イトレス＆ＡＣＤ　TEL：03-6302-1546 MAIL：i_tres@nifty.com	伊江島タッチュー

№738　工事価格上昇		2022/5/18
	建築工事価格は東京オリンピックまで微増を続けていました。東京オリンピック後からはコロナ禍の影響による流通停滞により継続的に微増を続けています。2022年の2～3月頃からはさらに5％程度値上がりとの巷にうわさが流布され、ロシアがウクライナに侵略戦争を仕掛けてからは建築に関わる資材と材料は10～15％程度、値上げされました。総じて東京オリンピック以降の建築工事価格の資材及び材料費は20～25％程度値上がりしたと個人的には捉えています。 　東京オリンピック前後の木造建築の実行価格は1坪あたり70～75万円／坪程度でした。現状、資材及び材料費の値上げを20％と想定すると建築工事費用の坪単価は84～90万円程度、25％上昇の場合は88～94万円／坪程度です。建築資材や材料の値上げは仕方がないとして、工事に関わる職人単価が上がっている話は聞こえてきません。建築工事に関わる工賃は今のところは据え置かれていると考えて良いと思います。建築工事価格はおおよそ材料費が50％、人件費が50％程度の構成です。常識的に考えると建築資材及び材料費が20～25％上がっても、建築工事費は10～12.5％の上昇に留まる計算です。故に現状、建築資材及び材料費の価格上昇が20～25％としても建築工事費用全体としての上昇は10～12.5％程度（80～94万円／坪）に留まると思われるのですが、2022年4月以降の木造建築工事の見積価格は100～120万円／坪程度の工事費用が当たり前のように提出されます。 　建築資材や材料費の上昇は致し方ないことと飲み込む以外に方法はありませんが、建築工事費用が建築資材や材料費の上昇に準じて正比例する仕組には疑問を持ちます。建築工事価格に標準や最低基準は無いので、どの程度の工事費用を提案するのかは建築業者の裁量次第、建築業界の匙加減に拠りますが、ドサクサに紛れて不当に工事価格を吊り上げようとする根性には辟易します。 　工事価格に関して今後暫くは、このような混沌とした状況が続くのだろうと予測しますが、建築を欲するクライントにとっても建築設計を生業にする建築士にとっても平穏な状況でないことは明らかです。	ウ－マクシーサー

№737　動物病院建築譚		2022/5/11
	2022年6月下旬完成予定の沖縄県名護市に建築中の動物病院は沖縄県の早い梅雨入りの影響で2週間程工期がずれ込む見込みです。屋上防水工事や屋上シンダーコンクリート打ち、2階デッキ床タイル敷き込み工事に雨は大敵です。 　外部塗装工事も概ね終了し、近々に足場が外れる段階に工事が進むといよいよ終盤の仕上追い込みを迎えます。建築の外観は設計段階で既に理解済みですが、足場が外されて初めて現れる建築外観は世間への建築のお披露目です。建築お披露目の建築士の心境は運動会徒競走のスタート前の感じです。不安よりは楽しみの方が、走る前の多少の緊張感と見る前の多少の緊張感は同期する部分が多々あります。徒競走はスタートしてしまえば十数秒で終わり、私の記憶に拠ると常に共に走る人の背中が遠ざかる光景しか味わった事がありませんので、後味のいい結果は皆無です。初めて見る建築外観もほんの数秒で結果はわかります。後味の良し悪しはその日の天気や気分には無関係で、只々、設計の善し悪しと施工の善し悪しが結果に直結します。 建築が出来るたびに反省と課題が立ち上がり、次の建築への道標になります。 　沖縄の青空の下、強い陽射しと潮風に対峙しながら、環境に融和する建築になっているのかどうかは、次回の現場打ち合わせ時には確定します。期待7割、不安3割・・・と言った感じでしょうか。	むすび動物病院 設計監理:コモダアトリエ

№736　運あるうちに運は使え		2022/4/27
	運に絶対量があるわけではないと思う故に運は使いまくった方が良いと考えています。運があるうちに運は何度でも使い、使い切ると次の運が出てくると思った方が愉快であり心地は良いので、運あるうちに運は使った方がお得です。 　運の善し悪しを決めるのは結果であり、運の大小は個人的な見解に過ぎず、運の多い少ないは思い込み以外の何物でも無いと考えています。故に善し悪しも大小も多い少ないも関係無く、運あるうちに運を使いまくった方が良かろうと思います。	テナント動物病院

№735　ACプラン人材募集		2022/4/23
	業務案内　建築設計(基本･実施設計・設計監理) 契約期間　期間の定め無し 試用期間　試用期間有り（6 ヶ月） 就業場所　東京都新宿区早稲田町85-9 就業時間　1日 8時間 休憩時間　12：00～13：00 　休日　　土日、祝日、年末年始、お盆 時間外労働　あり 　賃金　　月給25万円（試用期間中は20万円） 加入保険　年金保険、健康保険 募集者 　ACプラン有限責任事業組合 雇用形態　正社員    連絡先：03-6302-1546 MAIL：i_tres@nifty.com ㈱ｲﾄﾚｽ＆ACD 土｀田	ACプランは活動を始めてから22年が経過します。22年前は30代後半だったメンバーも2022年現在は60歳前後になります。アラフォーやアラサー等、言葉を耳にしますが60歳前後はアラシスとでも言えば通じる方々もいるのでしょうか？　現状アラシスのおじさん達は日々動物病院設計に立ち向かっています。アラシスおじさんが多いACプラン動物病院設計では次代のACプランを担っていく人材を探しています。ACプランは動物病院設計を主業務に活動していますので、設計及び設計監理が主な業務と思う方々が大半であろうと思いますが、ACプランの活動は設計活動のみならず、動物病院建築に関連する他業種の方々との協業、設計受注の商品開発から広報、営業、動物病院メンテナンス、動物病院建築マネジメントまで、動物病院建築のプラットフォーム事業を展開する設計集団です。 通常の設計事務所での活動内容とは少々趣が異なる事業を展開している設計集団になります。 ACプランスタッフとして経験を重ねた後、ACプランを運営する人材を募集します。設計経験のある方、一級建築士・二級建築士の有資格者、新卒の方、建築分野とは無関係だがACプランの活動に興味を持つ方等々、広く人材を募集いたします。 御連絡をお待ちしております。

№734　デザイン問答		2022/4/15
	デザインの答えは見つかりません。いずれ見つかると思うことも考えることも自由だし勝手ですが、いつまで待ってもデザインの答えは見つかりません。 　答えが在る、あるいは必ず何処かに存在すると思うのは温室教育環境の中で育くみ育てられてきた『答えがある幻想』を疑問も持たずに引き摺って誇らしげに保有してきた名残りに過ぎません。答えが予め用意された問題や課題を早く確実に解かり易く解き、想定される答えに早く辿り着く、安易で簡便な方法論を刷り込まれ、繰り返し学んできた脳にとって『答え』が『ある』ことは必然です。『答え』が『無い』と解れば問題を考える必要もなく、解く必要も無く、考える時間も試行錯誤の時間も唯の無駄で価値ナシとしか考えません。 　答えと言う幻想を信じなければ答え探しは意味を成さず、答えが在るからこそ、在る答えを探すのであり、答えが無いものや答えが明快でないものは答えを探す必然は無く、永遠に探す『無い答え』などは永遠の無駄と考えて不思議はありません。『答えがある』幻想を捨てれば、『答えが無い』という砂漠のような現実に正面から立ち向かわなければなりません。幻想の有無に関してはどちらが楽なのかは定かではありませんが、幻想を信じる方が生き易い世の中であることは間違いないようです。 　答えは無い。故に答え探しはしない。答えが無い場所で答えを探さずに試行錯誤するのがデザインに向かう唯一の姿勢です。虚しく、孤高で、歩きづらく、生きづらい場所を目指さなければならず、孤独と共に歩むのがデザインの本質です。 　建築設計もデザインの端くれに位置します。建築に至るには法規上、構造上、経済的、諸要件があり、土地形状や近隣環境も建築設計に大きく関わってきます。多くの制約をクリアした先に砂漠のように見渡す限り無限に広がる建築デザインの荒野が広がっています。諸要件をクリアにするのは建築士の当たり前の職能に過ぎず、相応の資格の建築士が当然解決できる瑣末な作業に過ぎません。瑣末な作業後の広大なデザインに立ち向かえる建築士は数えるほどしかいないのが、日本の現状であり、立ち向かえる人材を育てることが教育の課題になっています。 　建築には教育で育まれる領域も少なからず在りますが、実務でしか育たない無限の領域もあります。広大なデザイン領域を前にした時に一歩を踏み出せるかどうかが建築デザインの楽しさへの始まりです。	テナント動物病院　受付ｶｳﾝﾀｰ 動物病院ロゴ

№733　うなぎの寝床		2022/4/9
	高田馬場駅近く、早稲田通り沿いのビルテナントに動物病院を計画しています。5月15日に工事着工予定、7月15日に引き渡し予定、8月1日に開業予定の動物病院です。事務所から徒歩圏内の動物病院設計監理は始めての経験で、朝晩の通勤時に現場に立ち寄ることが出来るのは喜ばしいことです。テナント入居予定ビルは現在工事の最終段階でビル完成に向けて職人たちが右往左往している状況です。テナント間口4ｍ、奥行き23ｍの細く奥深いテナントの1階と地下1階に動物病院を計画します。動物病院向きテナントではありませんが、動物病院の診療サービスに順応する動物病院計画は可能と判断し計画を進めています。 　動物病院にも定型と言える平面形態はあり、テナント平面形状がオーソドックスな長方形に近いテナント形状が理想的な動線や診療サービス効率は高くなります。しかしながら、東京都の人が集まり、人の流れが多い繁華街で30～40坪程度の間口が程好く広く、長方形の正形に近く、駐車場有りの路面テナントが簡単に見つかる訳は無く、見つかったとしても賃貸料は目の飛び出るほど高いのが相場です。間口が狭い、奥行きが深い、テナント形状が不正形、凹凸あり、柱型が大きい、天井高が低い、梁の天井露出、配管スペース無し等々の条件の悪い物件は見つかる確率は高く、賃料も安く抑えられます。 　テナントも見方次第で価値は変わり、つくり方次第で動物病院に成り得ます。高田馬場駅近郊のテナント動物病院は2022年8月初旬には開業予定です。	セレーネペットクリニック

№732　防災動物病院＝災害拠点動物病院		2022/4/3
	日常が成り行かなくなった時、日常継続の支えは脆弱です。脆弱であるが故、逆説的ではありますが日常からの危機に対する備えがいざという時の支えになります。 　動物病院の場合、非常時に対する備えは個々の動物病院の能力と体力と運に委ねられています。公的な備えもなく、民間の協力体制も無いに等しい状況が現状では続いています。続いているのではなく、誰も災害時ペット医療やケアに関しては想定していません。世の中の状況は想定通りに進み行くわけではありません。予想外、想定外、とんでもないことが近い将来に起き得る可能性は常にあり、想定外が起こることは自明です。起きてからの対処も肝心ですが起きる以前の予防策は考えておかなくてはなりません。災害時稼働の動物病院、すなわち防災拠点に足る得る動物病院の設えと診療継続方法は今から対処しなければならない早急な課題です。 　ACプランでは、防災動物病院、防災拠点動物病院の提言の検討と試行を重ね、将来の災害に対処し得る動物病院計画を練っています。	所員募集

№731　変則テナント案件		2022/4/2
	最近、感じる事ですが、テナント動物病院では変則な案件に限って設計監理に繋がる可能性が高いと感じます。間口が4m程度しかない奥行きの深いテナントや平面が変形し平面形状に凹凸が多く、余計なところに独立柱が立つテナントや軽量鉄骨造でテナント内部に柱と筋違が無造作に立ち並ぶテナント、天井高が低く床段差のあるテナント等々、一見して動物病院計画には向かないテナント案件の内見調査数は少なくありません。内見調査・ヒアリング後に、動物病院には不向きなテナントと判断する旨を説明して、可能ならば別物件を探した方が良い旨を伝えますが、多くの場合は、それでもこの不向きなテナントで動物病院開業を目指す意志が固い場合は、取り敢えず動物病院の平面計画を検討しましょうという当初の目論見とは道筋が違う妙な方向に足を踏み出す運びになります。 　変形テナントや変則テナントは通常の長方形状に近いテナントに比して賃貸料が安い傾向があります。見方を変えて、変則形状を上手に使えば拾い物でお得な物件にもなります。長い間、動物病院設計に携わっていると、テナントの動物病院設計への善し悪しが解かってきます。善し悪しには構造的・耐久的・経済的・機能的・環境的要因が複雑に絡んでします。絡んだ糸を解すのが設計の力量であろうと常々思っていますから、動物病院に向いていないテナントでも動物病院として機能させることは可能です。可能ですが、動物病院に不向きなテナントでの基本構想案の立案は何処かに我慢が強いられます。 　窮屈なテナント案件や変則なテナント案件の設計が好みでは在りませんが、その場所で開業した獣医師の先生方の思いは受け止め、設計提案に望む姿勢です。	セレーネペットクリニック

№730　赤椅子		2022/3/27
	待合ラウンジの椅子は統一するのか、はたまた、同じ形状でも色違いの椅子を置くのか、いやいや、椅子は全て違う椅子をてんでばらばらに置くのか、決まりなどはありません。好きにすれば良いことです。個人的には、椅子は座り心地を試して購入したいですから、公的環境の待合空間に様々な椅子が置かれていると嬉しくなって、一つ一つ座り心地を試すのを楽しみとする性格です。個人的な願望を言わせてもらえるならば、腰と背中の触りが上品で身体全体を包み込むような椅子に腰掛けたいと思います。待合空間の椅子種類は多いに越したことはなく、多種類でバラエティに富み、尚且つ、腰掛けたことがないような貴重な珍しい椅子が並んでいるのが好みです。ただし、建築設計者としての視点では、待合ラウンジの雰囲気に馴染み、尚且つ、待合ラウンジのイメージを増幅する可能性が高い待合椅子を置いてほしい・・・と密かに望んでいますから矛盾だらけです。 　動物病院集客を考えると、待合ラウンジの椅子は複数種類の椅子がランダムに置かれている方が有利かもしれません。今後、動物病院を開業しようと考えている方々には、待合椅子の選択幅が広がる興味深い見解になり得る・・・かもしれないと思いたいところです。 　赤い椅子の話しです。近頃開業を迎えた新規開業動物病院の待合ラウンジに並べられた椅子の中に赤い椅子、桜色の椅子、緑色の椅子、淡い黄緑の椅子が各々1脚置かれています。その他は白い椅子です。待合ラウンジには9～10脚の椅子を置くスペースが有り、待合ラウンジは大小の別スペースに別れて座る配置です。大待合スペースに6～7脚、小待合スペースに3～4脚の配置が可能です。白以外の椅子配置は気分次第で並べ替えするのですが、誰も居ない待合ラウンジに入ってくる人は、高確率で赤い椅子を選んで腰掛けるようです。赤い椅子を配置換えしても、待合ラウンジで座る椅子を選ぶ人は、何故か赤椅子の選定を是とする現象は座る人が変わっても継続中です。闘牛士が手にする赤い旗に理屈があるのか無いのかは解かりませんが、待合ラウンジの赤い椅子には腰掛けたい願望を無意識に想起させる何かがあるのかもいしれない・・・と怪しんでいます。	ユーカリ動物病院

№729　空間詐欺師		2022/3/3
	動物病院の改修工事は我々にとっても難易度が高い設計です。難易度が高い＝気合が入ります。 改修設計の場合はクライアント要望の実現可否が計画の遂行に関わってきます。クライアントの要望を聞き取り、取捨選択し、換骨奪胎し、構想案を提案し、クライアントに納得し満足してもらうまでには時間を要し、エネルギーを要し、忍耐を要します。 　構想計画を言葉で説明するのは至難であり、デザインを言葉で的確に表現し伝えるのも容易ではありません。かといってパース（透視図）で表現しても、クライアントが体感するであろう将来の空間を読み込むに至るまでには、クライント自体の力量が不足気味です。正確に間違いなく形や色や素材を、そして何よりもその組み合わせの妙をクライアントに伝えきるには、膨大な厚さの書籍に相当する言葉と表現の匠を体得しなければならないと思います。 　建築士はひょっとすると空間詐欺師に近い存在かもしれません。騙すつもりなど毛頭ありませんが、設計から建築工事、そして工事が終了し建物竣工の折に騙されたと思うクライアントも中にはいるであろうと想像します。願わくば、騙されたと感じるベクトルがクライアントの想像を超えたすばらしい空間と思ってもらえれば、空間詐欺師としても嬉しいことに違いなかろうと思います。	さくらペットクリニック

№728　旗幟鮮明		2022/3/2
	ウクライナ人の勇敢な行動を賞賛します。 ウクライナを国として尊重し、 ウクライナ人を国民として尊敬し、 ウクライナの独立を守る人々を信じます。 ウクライナ人がロシア帝国で暮らしたくない思いと信念に敬意を表します。

№727　SUSｹｰｼﾞ、その他注意事項は？		2022/3/1
	動物病院の医療業者や開業コンサルタントの方々から毎度注意を促される事項があります。医療機器の搬入経路確保のため有効寸法730mm以上の確保と可能ならば800mm以上の搬入経路確保、麻酔器設置場所の麻酔器余剰ガスの排気経路、ガス滅菌器の余剰排気ガス経路の確保です。 　日本の木造建築モデュールは3尺間隔、メートル法では910mm単位になっています。入院ケージが出来るずっと以前から日本の木造建築モデュールは3尺、910mmです。そろそろ日本の動物病院に設置する入院ケージも日本の建築モデュールに合わせて有効寸法730mm未満でも搬入可能なようにするのが入院ケージを作る会社の努めであり、医療業者や開業コンサルは日本の建築モデュールを理解して入院ケージ寸法を考えてもらいたいものです。ステンレスケージの寸法はW=630mm×D=710mm×H=850mmです。2連のステンレスケージはW=1260mm×D=710mm×H=850mmです。これらの寸法が多少小さくなっても大きな問題は無いと思いますし、日本の建築モデュールに合わせればステンレスケージは飛ぶように売れるだろうと想像します。何故に、誰も手をつけないのだろうかと常日頃から不思議に思っているのですが、いかがなものでしょうか？	さくらペットクリニック 入院室・SUSｹｰｼﾞ

№726　打合せハラスメント		2022/2/28
	コロナの日常は打合せ自体がハラスメントになってしまいそうで、未来には恐ろしいことが待ち受けていそうです。モニターに映る人物像に感情移入は難しく、語られる言葉も投げかけられた言葉も私ではない誰かに向けられる空言のような気分が拭えず、厄介なことが増えます。 　コロナ禍も災いして打合せ自体が必要悪と捉えられており、打合せが虐待であると言いたいような方々が増殖気味です。近い将来モニター越しの会話やコミュニケーションが成立しない少数者に対して、WEB空言症候群の病名を付けていただき、社会的に認知されるに至らなければWEB会議や打ち合わせに同調できない者はマイノリティとして仕事に就けない状況になりそうです。ささやかな願望を言わせてもらえれば、WEB会議や打合せに対応できない者をWEB空言症候群として社会的に認めて頂き、少数者の意見を尊重し重視するダイバーシティのより一層の充実と実現を・・・と主張します。WEB会議を強要する輩にはWEBハラスメントと言えば、大きな声を出すことなく認められるような世の中になれば救われますが、社会のベクトルは私の思いとは違う場合が多いことは経験的に感づいています。	さくらペットクリニック

№725　敷地間口12ｍ／17ｍ		2022/2/26
	動物病院をつくる際の土地選定に役立つ数字が敷地間口12ｍ、17ｍです。敷地間口とは道路と接道する敷地の長さを指します。敷地間口12ｍの場合は敷地と道路が接する長さが12ｍあるということ、17ｍは接道長さが17ｍということです。 　動物病院には駐車場が必須です。必須でない場合も有りますが駐車場はあったほうが良く、あるに越したことは無く、利便性が高まり、集客力が上がり、誘客効果も高くなります。故に動物病院を建てることもそれはそれで重要なことですが駐車場の確保は動物病院を建てるのと同等、あるいは同等以上の重要事項になります。 　敷地間口12ｍの場合、敷地内通路を設け通路に沿って駐車台数を確保できます。およそ敷地の半分が通路、半分が駐車スペースとして効率良く使用できます。敷地間口17ｍの場合、敷地内通路を敷地中央に遠し通路両側に駐車場を確保できます。駐車場の計画としては理想的な形になり、視認性も高く安全性も高い駐車場になります。 　小さな敷地でも動物病院建築は可能ですが、小さな土地では接道する前面道路から直接駐車場に出入する形になりますので、前面道路に歩道が無い事、前面道路の交通量が少ない事が駐車場使用上求められます。この条件に合う土地を見つけられる確率は高くはありません。動物病院開業の土地を探す際には敷地間口に関してもご一考下さい。	敷地間口12ｍ　敷地間口17ｍ 駐車場と建物の県警図

№724　ACプランｉｎ羽田空港		2022/2/24
	ACプラン創設から20年以上が経過しました。長いのか短いのかは別にして30代後半から始まった動物病院設計事業が続いているのはありがたいことです。当然ですが、30代後半で始めた組織も20年以上経過すると50代後半から60代前半になります。当然ですが、歳をとります。設計事務所に明確な定年は無いと思っていますが、何れは設計業務の一線からは退く日も近い将来来ることと覚悟はしています。 　現在、ACプランは設計スタッフ並びに協力事務所を探しています。日本全国の動物病院から建築相談や設計相談の申し込みを頂き、基本構想案を提案し、設計監理を行うのがACプランの主業務です。設計事務所ですが、設計事務所の枠内に留まらず動物病院に関連し連動する建築に関わる事業展開を模索し試行する活動も継続しています。 　事業活動に興味のある方、動物病院設計に興味のある方は御連絡下さい。 連絡先：03-6302-1546　イトレス＆ＡＣＤ　土｀田（つちだ） MAIL：i_tres@nifty.com	ACプラン 羽田空港

№723　はるばるきたぜハコダテ～		2022/2/22
	は～るばるきたぜハコダテ～～さ～かまくなみをのりこえ～て～～あとはおうなといいなが～ら・・・・・・・と～～ってもがまんが～～できなかったよ～～ 　きたじまサブローの函館の女（ハコダテノヒト）のメロディーに乗せて読んで頂ければ気持ちは同期すると思います。 今後ともＡＣプランは動物病院設計に精進していく所存です。

№722　基本構想案の再提案について		2022/2/19
	基本構想案の提案回数は複数回ではありません。1回です。追加要望事項による図面直しや再提案の場合は提案ごとに費用が発生します。提案費用は10万円／回です。平面図を検討し作成するには能力を要し、相応の時間を要します。簡単な直しでも2～3時間程度は掛かります。再提案に至っては複数日を要します。再提案費用に関して不服を持つ方もいることとは思いますが、必要経費（労力×時間）を頂くことに問題は無いと思いますし、必要経費も請求できない会社はいずれ潰れると判断しています。再提案に支払われた費用に関しては設計監理契約時点で契約費用より差し引きます。故にお客様の懐が傷むわけではないと考えております。 　設計能力の高低は設計図面を見れば即座に判断できます。判断する能力を持たない者が判断に携わるので再提案や追加要望等、多くの無駄が出てきます。粘り強く付き合ってくれる相手に仕事をお願いしたい方は何度も再提案を依頼して最後まで付き合ってくれる事務所に依頼する方法を取ることには問題なかろうと思います。 　基本構想案の提案は1回です。1回の提案内容で提出者の能力を推し量り適正を判断する判断力と決断力の無い方が、動物病院開業後の荒波を乗り越えていくのは困難と当方は判断しています。また、能力と時間を使わせて報酬を払えない方が動物病院の医療サービスを提供して報酬を貰う資格もなかろうと思います。基本構想案の提案は1回です。	水戸市 動物病院増築計画

№721　申し込みメール		2022/2/18
	動物病院の開業相談やプラン作成依頼はメールで申し込まれることが多くなりました。数年前までの主流は電話申し込みのほうが多く、電話での申し込みのほうが設計監理契約に至る確率も高かったように思います。見て判断する能力や聞いて判断する能力は使えば使うほど上達すると思っている私のような人間は、文明のバーチャル化の発展と共に退化を余儀なくされている気分になります。会わずに、声も聞かずに、一度の接触も無いままに、情報の遣り取りを行い設計監理契約時に始めて会うことも少なくはない状況になっています。 　状況の善し悪しは別として、現状は便利になり迅速になり手軽になってはいますが、何か、どこか、腑に落ちない感情があるのは、否めない事実です。 　申し込みメールが届くのは嬉しいことです。新たな設計が始まる可能性が開け、新しい動物病院が誕生する場面を共有できる可能性が増えるのも嬉しい限りですが、設計提案をする前に、何処かのタイミングで会って話をする時間を設けることで、提案する構想案にリアルが吹き込まれるような気がしています。吹き込まれるリアルとは何なのかは今後解明する必要がありますが、建築士が図面の中を縦横無尽に歩きながら構想案を検討する時点で、建築士と共に図面上を歩くクライアントがいる状況は、会って話をして言葉を受け入れていないと出来ないのではなかろうか・・・と思っている次第です。	動物病院 開業支援サービス

テクニカルデザイン執筆　イトレス＆ACD　土｀田孝司

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